濃音(二重子音)
5つの濃音を学ぶ:ㄲ, ㄸ, ㅃ, ㅆ, ㅉ
5つの濃音(ㄲ・ㄸ・ㅃ・ㅆ・ㅉ)は된소리(濃音)と呼ばれます。喉を緊張させ、息の放出を抑えて発音するため、平音より鋭く打撃的な音になります。ㄲは平音のㄱを硬く・短く・強く発音した版です。学習者にとっての難しさは、平音(ㄱ)・激音(ㅋ)・濃音(ㄲ)の三項対立であり、特に平音と濃音の差異が最も繊細だという点です。
ミニマルペアで考えると分かりやすいでしょう。자다(寝る、平音ㅈ)、차다(蹴る、激音ㅊ)、짜다(しょっぱい、濃音ㅉ)は全く違う動詞ですが、訓練されていない耳には同じ単語に聞こえるかもしれません。濃音は日本語の促音(小さい「っ」)の後の子音に近い感覚ですが、同一ではありません。「がっこう」の「っこ」のような喉の締まりを意識して練習しましょう。
3種類の子音
韓国語の子音は3種類:平音(ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅅ,ㅈ)— 柔らかくリラックス。激音(ㅋ,ㅌ,ㅍ,ㅊ)— 強い息。濃音(ㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅆ,ㅉ)— 喉を締めて息を出さない。イメージ:ささやき → 普通 → 力む!
文化・言語ノート
濃音には「強さ」のニュアンスがあり、韓国語話者はそれを表現に活用します。擬態語や強調語に濃音が多いのはそのためです(빨리「速く」、딱「ぴったり」、꽉「ぎゅっと」)。平音を濃音に置き換えると、意味が全く変わるというより語感が強まることが多く、日本語で「かたい」を「かったい」と言うような感覚に近いところがあります。
学習者がよく間違えるポイント
日本語話者に多いのは、濃音を「っ」を入れた促音のように捉えて、息を伴わせてしまうことです。濃音は激音の正反対で、息を全く出しません。喉を緊張させて一気に開放する音で、日本語の「っか」に近いですが、前に母音がなくても出せる必要があります。달(月)・탈(仮面)・딸(娘)の3つを発音して全部同じに聞こえるなら、まだ区別できていません。